明け方の三時四時の空は静寂で星も大変綺麗に見え、宇宙の時間と空間の無限を感じさせてくれます。また人間が忘れてはならない、己の本当の小ささを素直に認めさせてくれます。自然の恵みと神佛の営みの他には、何も存在し得ないことに気が付けば、自然のリズムに合わせて行くことが、英知であると思えてきます。

 人類は今日まであらゆる争いを繰り返し、争いからは何も得られない事を知っているはずなのに、争いは絶えません。残るのは憎しみと悲しみ、このまま欲を肥大化して人間は間違った人間の考えで自らが滅び去るのでしょうか。誤解の上に誤解を塗り重ねる今日、一人一人が気付くべき時が来たように思います。日本が本来持っていた自然のリズム、作物、動物、植物、森林の成長の速度に合わせて、生活を営んで来た、それは日本の古来の文化に今も息づいています。

 インターネットが発達し、世界のあらゆる情報が無数に瞬時に自分の手元に送られてくる時代であっても、変えることの出来ないものがあります。それは人の心です。人間行動の根幹は心です。同じ環境に置かれても一人一人行動パターン、考え方が全く異なります。人は良い考え方にはあまり関心が持てません。せいぜい偉い人で一括りで終わります。これは、自分より良いことをするには、どれほどの高い心、魂を持たなければ出来ないか体験がないためです。しかし、悪い心の現象は、自分の中に常に潜んでいるもの、また同じ様な気持ちになったことがある事でよく理解でき、自分ならそこまでしないとか、出来ないとかと細かく表現し取り上げられるのです。

 人間にはその様な様々な心が存在する事、人間が感じとれない無数の大いなる力が存在する事、その中で人間は、自然の力に乗せてもらっているだけで、力など無い事、今まで皆が思い違いをしていたのです。神佛の力によって自然界に働きかけて頂いた分、少しだけ人間に分け与えて頂いていたのです。今地球にとってのガン細胞は人間以外の何者でもないのです。

 地球のガン細胞である私達が今すぐ正常細胞に変わらなければならない時ではないでしょうか。その為には人類全員がなぜ自分がガン細胞なのか真剣に考えるべきです。さもなければガン細胞の終末の如く、無限に増殖し、ガン細胞が正常細胞に勝鬨を挙げた時、神佛がお作りになった機能バランスを一気に崩し、肉体はあらゆる機能を停止し、勝ったはずの戦いが、自らの崩壊そのものであったと気付いた時は此の世に存続する場すら残っていない。今の人間はこんな簡単な分かり易いことも分からなくなるほど、自分の今だけを考えているからではないでしょうか。

 そんな私達が今始めなければならない事、十代二十代の若い柔軟な心に佛の正しい心をしっかりと植え付け、人類以外の全ての生命体が営んでいるように、正常な心の正常細胞を自然の許しの中で溶け込ませていく事。これから親になる若い夫婦が、人間には何の力もない事、今まで経験したことのない正しい心が無数に存在している事、その心を学ぶ方法が存在している事、その方法を身に付けようとする事の困難さは、人は欲心の中にあって正しい心を感じ取れない事、その一つ一つの段階を精進努力しなければ、人間は、正しい心を身に付ける事が出来ない事に気付くべきでしょう。

 秋の彼岸、一人一人真剣にお経を読み、己の無力を感じる事が出来た方は幸いです。思い違いに気が付けた方は、改善の方向に舵を切り替える事が出来るからです。その事が先祖の最も望まれる所ですし、先祖が皆様に大いなる力を現わす事が出来る瞬間となるからです。

 愚かな者ほど己の力を過信する。

合掌