今回は、私から質問させて下さい。

 貴方は、ご自身の何万時間という一生の時間を使って、何をなさろうとしておられるのですか?

 目的の無い人生ほど辛いものはありません。生きている意味を知らないのは、目的の無い人生と同じです。親に線路を引いてもらった子供の多くは、社会に出たとき初めて、自分自身に目的が無い事に気が付きます。

 人の心の状態と結果は、理屈ではありません。

 両親の何気ない会話や言動が、子供の心を形成していきます。最近ニートや引き籠もりなど色々と言われています。国会でも論議されておりました。お寺でも引き籠もりの相談が増えています。病院のカウンセラーに通って駄目だった方がお越しになる場合が大半です。ニートや引き籠もりは病気ではありません。両親の状態だけです。

 引き籠もりの家庭には次の共通点がありました。

 一、両親に夫婦としての信頼関係がない。

 二、家庭に父親の存在感が無い。

 三、仕事が忙しい、子供と馬が合わない、子育ては母親の役目、などと屁理屈を並べて父親が子供と向き合わず逃げている。

 四、母親が主導権を握っている。

 五、親が自分で解決できると思い込んでいる。

 六、話し合いもせず親の価値観を子供に押しつけている。

 七、子供の方が資質や霊的レベルが高いことがあるのに、自分の子供の事だから、理解できると思い込んでいる。

 引き籠もりの原因は、両親にあります。子供には一切ありません。原因である親達が改善すれば、子供は自然に良くなります。

 しかし、頭でっかちで傲慢な親が気付く事は難しいことです。それは価値観の歪みが今の両親にあるからでしょう。

 これらの親達に先祖を毎日拝んで居られますかと尋ねてみますと、拝んでいる方はおられませんでした。理由は「忙しい」とのことです。その言葉や思いは、そのまま自分の存在も子供の人間性も否定していることに気が付かないのです。先祖がおられなければ、今の自分はいないのだという思いは、人の心に日々感謝の片鱗を生み出し、毎日の先祖への思いが、心を成長させます。

 「人は、幸せを求めているわけではない」と思う事がよくあります。自分の感情や欲望を満たしたいだけ、その思いや行為が美化され正当化され、欲を満たすことが幸せと、社会や両親から思い込まされているようです。

 愚痴や不平不満を思い、また口にされる方、貴方は幸せを求めていないことに気付いて下さい。貴方は自分の欲を満たしたいだけの、ただの醜い欲張りなのです。欲張りに幸せは一生訪れません。

 何故なら、人の幸せは感謝を持つことが出来る心にあるからです。何かを得たり、欲を満たしたりして得た感謝ではなく、今自分がこの世に生きていさせて頂ける事は、先祖のお陰なんだと只々先祖の存在に感謝できる心を頂けた時、常に深く先祖に頭を垂れる事ができ、何時も変わりない幸せに満ち溢れた生活が約束されるものです。

 感謝に条件は不要です。幸せは皆平等に与えられています。何故なら頭を垂れる先祖は万民におわすからです。

合掌